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ITエンジニアが仕事中ずっと触っているキーボード。そんな大切なツールに対して思うことをまとめていく。
目次
長時間使うものだからこそこだわりたい
仕事柄、キーボードを触っている時間がかなり長い。毎日7時間以上、キーボードの前にいる。そんなキーボードをより快適にすることで作業を効率化できることは想像に難くない。
この記事ではITエンジニア歴10年の私が普段使っているキーボードに関して考えていること、こだわっていることについて紹介する。
ITエンジニアってどんなキーボード使っているんだろう、など気になった方に読んでもらいない。PCを使ったデスクワークをするすべての人にとって有用な情報となることを願う。
重要視するポイント
仕事で使う道具であり、いくつもこだわりたいポイントがある。整理する。
こだわりたいポイント
- 実務で使用できること
- タイプミスが少ないこと
- 有線で接続できること
- カスタマイズ性が高いこと
- (できれば)打鍵感が気持ちいい
- (出社時は)打鍵音がうるさくないこと
有線で接続できること、に関しては以外に思われるかもしれないが、有線のほうが信頼性が高く電池やバッテリーを気にしなくて良いため、条件として加えている。他に列挙したものにもすべて理由があるが、詳細は割愛する。
これまで使用してきたキーボード
このブログではキーボードを度々となく紹介してきた。これまで使用したキーボードは次の通り。
RealForce 91U
静電容量無接点方式を採用したキーボードで、打鍵感が素晴らしかった。ただ、キーボードのキー配列を変更する機能は搭載していなかった。後続のモデルであるR3以降はキーマップを変更する機能がある。
エレコム TK-TB01UMBK(有線)
トラックボール付きのキーボードで、手を離すことなくマウスを操作することができる。また、エレコム独自のソフトウェアでキーの配列を書き換えることができる。機能としてはよく、価格も他と比べると安いが、RealForceと比べるとやはり打鍵感にチープさがあった。
Keychron K8 Pro
現在使用しているメカニカルキーボード。カスタマイズ性が高く、気に入っている。詳細については後述する。
自分史上最高のキーボード「Keychron K8 Pro」
昨年末購入したKeychron K8 Pro。今のところこのキーボードが自分史上最高のキーボードの座に鎮座している。
無線接続/有線接続に対応。Windows/Mac対応となっている。どちらもキーボード側面のスイッチから切替可能だ。
キースイッチのホットスワップ対応であり、VIA、 Remapによるキーの変更が可能。横文字だらけで馴染みのない方にはなんのことやら、と思うかもしれない。馴染みのない方向けにもわかるように説明する。
キー入力を検知するセンサーを取り替えることができるので、キー入力時の打感を変更することができる。キー入力時にカチカチと音がでるものから、ほとんど音がしない静音モデルのセンサーまでいろんな製品が出ており、状況に合わせて変更して使用することができるのだ。
つまり、在宅で働く間はカチカチと音がなるスイッチを使い、出社時は静音スイッチに切り替えて使うことができる。もっとも、キーが多いのですべて取り替えるには骨が折れる。頻繁に取り替えるような使い方はしないだろう。
他にはスイッチが壊れたときに入れ替えて修理することができるというメリットもある。
ただ、本体の重量がそこそこあるので、持ち運びには向かない。
続いて、VIA/Remapによるキーの変更機能について紹介する。
VIA / Remapによるキーの変更
VIA / Remap は、オープンソースのキーボードソフトウェアで、キーボードのファームウェアをカスタマイズすることができるツールだ。従来のキーボードの限られた機能だけでなく、VIAを用いることでさまざまなカスタマイズや機能追加が可能となる。
VIAもRemapも、それぞれのWebサイトから使用する事ができる。
これまで使用したキーボードにはキーボードのキーを変更する機能が備わっておらず、WindowsやMacといったOS側で変更したり、ソフトウェアを利用して設定する必要があった。ITエンジニアの仕事ではよくPCは貸与されたものを使用することが多く、会社の規定によって自由にソフトウェアをインストールできない場合が多い。よって、キーボードのキー変更ができない状態が生まれる。
そんな状況下でもキーの変更をできるようにするのが「VIA/Remap」だ。エンジニアにとって「痒いところに手が届く」機能だ。
VIA/Remapでキー変更をするとキーボード側にカスタマイズしたキー配列を書き込む事ができる。つまり、PC側にキーボードのカスタマイズ設定が不要になる。仕事用に貸与されたPCに何も設定しなくても自分用にカスタマイズしたキー配列を使用することができる。
よくあるカスタマイズの例を紹介する。
例えば、「Caps lock」キーは使いやすい位置にありながらもほとんど使わないキーの代表格だ。「Fn」キーに変更し、様々なキーとの組合せを設定することで自分好みにカスタマイズすることができる。
おすすめのキー配列のカスタマイズ
テキスト入力をする仕事をしている方でおすすめの設定は、矢印キーのカスタマイズだ。
キーボードの右端にある矢印キーを打つにはホームポジションから移動させる必要があり、非効率だ。ホームポジションから移動せずにカーソルを移動できたほうが良い。
以下に非ITエンジニアの方向けの設定例を紹介する。
変更前のキー | 変更後のキー |
CapsLock | Fn |
Fn + i | ↑ |
Fn + j | ← |
Fn + k | ↓ |
Fn + l | → |
Fn + u | Home |
Fn + o | End |
この配列はijklのキー配列がちょうど矢印キーの配列と同じ配置になっているため、理解しやすい。非常に使い勝手のいい配列だ。私も以前使用していたもので、もし自分がITエンジニアでなかったら上記配列を使用していただろう。
次にITエンジニアの方向けの設定例を紹介する。私が現在使用しているものだ。
変更前のキー | 変更後のキー |
CapsLock | Fn |
Fn + h | ← |
Fn + j | ↓ |
Fn + k | ↑ |
Fn + l | → |
Fn + 0 | Home |
Fn + $ | End |
Vimになぞらえた配列だ。ITエンジニアならVimを触るタイミングはあると思われるので、覚えるためにもこの配列を使用している。
慣れの問題もあるが、一度慣れてしまえばメリットが多い配列にしている。
Vimはサーバーに入ったときに仕方なく使われがちだが、使えるようになっておけば便利だ。VSCodeなどのモダンなエディタにVim拡張を入れることでより素早くプログラムを書くことができる。もちろん、ある程度の慣れは必要だ。
日本語配列か英語配列か
キーボードについて考えるとき重要なポイントになるのが、英語配列か、日本語配列かだ。
英語配列を使用するメリットはもちろんある。
よくあるメリットとして次の理由が挙げられる。
- 英語配列のほうが記号の配列がプログラミング向け
- すべてのキーに手が届きやすい
- 世界では英語配列が標準なので、選べるキーキャップが多い
私が知るどのメリットを考慮しても英語配列の採用に踏み切るに至らなかった。
日本では市販されているノートPCは日本語配列のキーボードが標準装備されている。
前述した通り、仕事で貸与されるノートPCも日本語キーボードだ。
日本語キーボードから英語キーボードに切り替える場合、OSの設定からキーボードの配列を変更すれば使えるようになるが、逆を言えば設定するまではキーボードに印字されている文字と入力される文字が異なる瞬間がある。
仮に設定を終え、英語配列キーボードで慣れきったとしよう。そうなると次はノートPCに標準装備されている日本語配列のキーボードを触ったときにタイプミスを連発してしまうのである。
このように、素直に日本語配列を使用していれば起こらない問題が発生するため、実用性の観点から私は英語配列のキーボードをおすすめしていない。
キーボードが好きでコレクションしたり、着せ替えを楽しみたい場合には良い選択だとは思う。
まとめ
この記事ではITエンジニア歴10年の私が普段使っているキーボードに関して考えていること、こだわっていることについて紹介した。キーボードは長く使うものなので、多少値が張ったとしても満足感が大きい。
みなさんもぜひお気に入りのキーボードを見つけて楽しんでほしい。